韓国の法事豆知識
   

 
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−祭祀「チェサ」(祭礼を祭祀ともいう)−

△祭祀の起源

 原始時代の人々は、大自然の変化、天変地異に対する恐れと警戒心から、自己保存の為の信仰心を持つようになりました。

 天地、日月、風雨、山川、動物、植物等すべての自然は精霊とをもっている神的存在として信じられ、祭礼の対象となっていました。
 後には、先祖崇拝の観念により、他の神より生前に自信を保護してくれた自己の祖先を神として、祭礼がおこなわれるようになったのです。
 今では、先祖を「神位」としてたてまつり、神霊に飲食物を供え儀式を整えて祭礼がおこなわれています。
 今の様な形態の祭祀は高麗末期(1354年頃)に儒教や「朱子家礼」が導入されてから基本ができ、1894年「甲午更張」の改革の影響を受け、その種類、方法等が少なからず変化し簡略化されました。


△祭祀の本意

 祭祀・・・亡くなった先祖を追慕して報恩と感謝の念を表す儀式のことです。

 先人は祖先に尊敬と感謝の念を表す為、祭祀という儀式を生み出し継承してきました。
 亡くなった祖父母、父母を追慕し、忘れることなくその恩恵をかえりみる事は人間としての道理です。自分を生み育ててくれた父母、祖先のお陰で今日の自分と家族の存在があり、ひいては民族と国家の存在があるという事を思う時、祭祀は決して虚礼虚飾ではなく我が民族の誇るべき美風良俗であるのではないでしょうか。


△祭祀の種類

 昔は「朱子家礼」によって行われてきた祭礼はその種類が多かったが次第に簡素化され今、行われている祭礼は服喪期間に行う「凶祭(ヒュンチェ)」の他に、主には「忌祭(キチェ)」と「俗説祭(ソッチョルチェ)」です。

 −凶祭(ヒュンチェ)・・・除喪までの間に行う祭礼のこと。
  ・麌祭(ウチェ)→告別式が済んだ後に行う祭祀
  ・小祥(ソサン)→死亡後一年目の命日に行う祭祀
  ・大祥(テサン)→死亡後二年目の命日に行う祭祀
  ・四十九祭(サシプクチェ)→死亡後四十九日目に行う祭祀
  ・百日祭(ペギルチェ)→死亡後百日目に行う祭祀

 −忌祭(キチェ)・・・先祖、家族の命日に行う祭祀

 −俗節祭(ソッチョルチェ)
  ・茶礼(タレ)→元旦に行う祭祀。年始祭(ニョンシチェ)
       ※秋夕(チュソッ)旧盆に行う祭祀。節祀(チョルサ)
  ・墓祀(ミョサ)→山所(お墓)で行う祭祀。墓祀(ミョチェ)

 
     
                   
   

※ここでは、ごく一般家庭で行われている忌祭について豆知識を紹介します。

△祭祀の対象と祭主

−対象
 祭祀の対象は、昔は四代前(自分を基準として高祖=祖父の祖父=までの先祖)とされており、現在は二代前(祖父母の代)までを対象に行うところが多いようです。
 生前に共に生活してとういう親密な感情、温情がある祖父母の代までを対象にするという考えは、現実的で合理的と言えるでしょう。

−祭主
 祭主・・・祭祀を取り仕切る人。
 ・祭主には故人の長男や長孫があたります。
  長男、長孫がいない場合は次子、次孫が代わりを行います。
 ・妻の祭祀は夫が祭主となり、夫が子供にさせて祭祀を行うことも出来ます。
 ・夫の祭祀は子供がいなかったり幼い場合、妻が祭主となります。
 ・息子がいない人の祭祀は兄弟の子供が祭主になっています。
 ※祭祀は本来男性が主となって執り行う儀式であります。

△祭祀で準備する物

−位牌か紙傍(チバン)、又は写真
−祝文(チュクムン)→先祖の霊に捧げる言葉。
 ※最近ではほとんど読まれないです。
−祭具(チェグ)と祭器(チェギ)
−祭需(チェス)→祭羞(チェス)の食材とその費用のこと。
−祭羞(チェス)→神位の前に陳設する飲食物のこと。

 
                   
    △ 祭羞(チェス)の陳設
※現在ではその家庭によって異なるようです。
   
             
      一列目
→ご飯、汁、酒、餅等(米と粉の物)。

二列目
→焼き物類。

三列目
→汁物類

四列目
→おかず類

五列目
→果物、お菓子等。
   
             
                   
   
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